特殊清掃と聞いて何を思い浮かべますか?

私どもは特殊清掃に携わり今年で11年目になります。今回ブログの開設にあたり当社の主業務について書かせていただきます。

では「特殊清掃」とは何でしょう?
私どもは「普通の清掃では対応できない異臭・腐敗・汚れを伴う片付け・消臭・消毒・清掃業務」と考えています。具体的には孤独死・自殺・事件・事故・ゴミ屋敷・ペットの糞尿で汚れた部屋等々の臭いの元や腐敗血痕を清掃除去し片付け処分を行います。簡単にいえばかなり限定的なクリーニング業ですね。

死後4日と聞いていたが…
今まで沢山のご依頼に向き合ってきましたが一番多い案件は孤独死です。その孤独死は年齢・性別・季節・環境・病状・場所、他にも様々な要因で腐敗の度合いが全く変わってきます。わかりやすい例は冬場の孤独死と夏場の孤独死の違いです。特に真夏の密室で亡くなった場合1週間で虫を伴うかなりの腐敗・死臭がします。しかし冬場なら臭いも発生していないこともしばしば。ただ冬場でも暖房を付けっぱなしで室温が高いと夏場と同じ状況も。
数年前に清掃を行ったケースでは「4日前に住人と挨拶をしたからまだ亡くなって日が経っていないが警察の現場検証が終わったら清掃に入ってほしい」とアパートオーナー様からのご相談。現地に行ってみると廊下まで漂う死臭…倒れた場所にはしっかりと腐敗の跡が残り、何故?と思ったのですが残置物の中に薬がありオーナー様に確認したところ糖尿病だったとの事。時期は6月後半、木造アパート1F、畳の上、70前後の男性の方でした。このケースで学んだ事は「毎回現場の状況は違う」です。もちろん似たようなケースは沢山あっても亡くなった方の人生・環境で状況は変わるということです。

今回、簡単に書かせていただきました「特殊清掃」と聞いて何を思い浮かべましたか?
捉え方は様々あるかと思われますが、私どもの仕事は無ければ無くなった方が良い仕事だと思います。しかし起こってしまったら誰かがやらなければならない仕事でもあります。
そこで今後も特殊清掃の認知と理解をブログで世間に発信出来ればと思っております。

最後まで読んでいただき有難う御座いました。それではまた。